むし歯の治療は、脱灰した象牙質を注意深く取り除き、様々な材料を埋める(充填)処置です。
詰める材料は審美面を重視すべき箇所はセラミック、樹脂を使います。
最近は奥歯の咬合にも耐えうる強度のセラミックがあるので奥歯にも使用することが多いです。
噛み合わせが難しい症例の場合などはセラミックよりメタル(白金加金)をお勧めする場合もあります。
これも患者さんに説明をして理解していただいた上で進めてまいります。
充填治療を行うにあたり最も大事なことは、充填物が埋める寡洞にミクロン単位で適合(しっかり合っている)していることです。僅かの隙間でも細菌は侵入し、再びむし歯に罹ってしまいます。
全ての歯周疾患を治療するにあたり最も大切なことは、治療が終了してから長期間にわたり、充実した楽しい食生活を送ることが出来るかどうかということです。
そのため、治療終了後2~3か月毎に定期検診に来院して頂いております。
当医院では、30年来定期検診に通院されている患者さんで一度も歯を削ったり、歯肉の手術をすることなく過ごしていらっしゃる患者さんが多くいらっしゃいます。
心がけ次第で、一生自分の歯で食べることができます。
むし歯を削って治す事はどの歯科医師も出来る事です。
大事なことは治療後、その歯牙が良好な状態で長い期間お口の中で機能し続けられるかどうかです。
「口の中に生えてきたすべての歯は他の臓器とともに生涯機能し続けるものだという頑強な意志を持つべきであり、そのための惜しみない努力により健康な人生を自ら勝ち取って頂きたい…」
これが目白若林歯科先代院長若林勝夫及び現院長高橋香奈恵及びスタッフの切なる願いです。
私たちは、「予防」のために努力して「いつまでも、おいしい物を自分の歯で噛めること」を願っています。それは、ただ歯がある、ないという問題でなく、自分の歯がそろっていることが、人生を積極的に生き、歳を取っても生活の質が高く保たれることにつながるからです。
虫歯も歯周病も予防できる疾患です。
予防は大きく分けて次の二つが重要です。
患者さんご自身が、研磨剤の入っていない歯磨き粉をつけて、或いは歯磨き粉を使わないで毎日磨いてください。随時、衛生士がご指導させていただきます。
しかし、完全に磨くという事は実は殆ど不可能なのです。どんなに丁寧に磨いても、歯ブラシが歯と歯の間に入らなかったり、奥まで届かなかったりします。それに、私たちは歯を磨く為に生きている訳でもありませんから、そんなに時間をかけて磨くことはできません。そこで・・・
プロフェッショナルクリーニングとは、フッ素を使っての虫歯予防と、歯周ポケット内(虫歯菌が繁殖する所)を薬品で洗浄などを行なう歯周病を予防する為の処置です。お口の健康を守る為、3ヶ月に一回歯科衛生士が完全にクリーニング致します。
(なるべく定期的に来て頂いた方が簡単に済みます)
お口の中はすっきり爽快!これだけで新しい虫歯と歯周病の発生はかなり防ぐことができます。
P (Professional)プロフェッショナル
M (Mechanical)メカニカル
T (Tooth)ティース
C (Cleaning)クリーニング
の略です。歯科医院で、歯科医師・歯科衛生士などの専門家が、専用の器械を使って歯を磨き上げることです。
毎日すみずみまで丁寧に歯磨きをしているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所、汚れがたまりやすい所ができてしまいます。この部分のお掃除を徹底的に行うのがP.M.T.C.です。
歯と歯肉の間にできた歯周ポケットの深さを測ります。
(1)ポケットは細菌の存在を意味しています
(2)ポケットは歯周疾患の存在を意味しています
(3)深いポケットは骨が溶けていることを意味してます
ポケットが深いことがわかります。
(1)歯周ポケットの存在部位と深さと形
(2)プロービング時の出血の有無
(3)痛みに対する感受性
(4)細菌性沈着物の量と位置
(5)根分岐部病変の存在とその程度
根分岐部(=こんぶんきぶ)とは、大臼歯部(奥歯)の歯の根が2つ以上ある歯で、根が分かれている部分をいいます。上顎大臼歯は3根あり、分岐部も3ヵ所(近心、遠心、頬側)あります。下顎大臼歯は2根あり、分岐部も2ヵ所(頬側、舌側)あります。